京焼・清水焼

2016_nishikawa1
業務内容:冊子の編集
クライアント:株式会社西川貞三郎商店

一言で言い表せない京焼・清水焼の魅力を、分かりやすく

陶磁器をはじめ京都の伝統工芸品を国内外で販売する西川貞三郎商店の、京焼・清水焼(以下、清水焼)を紹介する促用冊子。A4版、64ページ、日英二ヶ国語表記。編集ならびに執筆を担当。

特徴がないところが特徴――。京都を代表する焼物である清水焼がどこか歯切れの悪い感じで紹介され続けてきたのは、それが全国の焼物技術の集積であり、数え切れないほどのバリエーションが存在するからです。だから実際のところ、清水焼の特徴を一言で言い表すことはできず、その結果ブランディングしきれずに今日に至ったともいわれています。そんな中にあって、1917年創業の西川貞三郎商は早くから海外で清水焼を紹介してきた稀有な存在です。近年では主にヨーロッパの展示会に積極的に出展するなど海外での販路拡大に力を注ぎ、本件も海外のお客様に清水焼の魅力をより分かりやすく伝えるためにと企画されました。

本冊子では、清水焼を用途・絵付け、かたち、季節など、いくつかの視点から緩やかに体系化することを試みました。それと同時に、清水焼の多様さが映し出す豊かさについて、実際に愛好されているかたがたのインタビューなどを通して表現しました。また巻頭には、2015年にパリ日本館で行われた同社展示会の会場構成を担当された建築家・隈 研吾氏の寄稿を掲載しました。

冊子『京焼・清水焼 KYOTO WARE/KIYOMIZU WARE』
編集
岩淵拓郎(メディアピクニック)
デザイン
乾陽亮(乾陽亮設計事務所)
写真
梅田 彩華、大野 博
判型
A5
項数
64ページ
発行日
2016年3月
発行所
株式会社西川貞三郎商店
関連リンク
西川貞三郎商店