CoMMU column#010

綱川敏彦「Macと生活」

パーソナルコンピュータ+ネットワークをはじめて使ったのは、1982年に富士ゼロックスに入社、会社にそなえてあったコードネームAltoというパーソナルコンピュータを専用回線でカリフォルニア・パルアルト研究所経由でArpanetにつないだ時だった。ゼロックスをやめていまの会社に入社した1987年、はじめてマッキントッシュを買った。

コンピュータ専門家ではなくなったからである。なんでマッキントッシュを選んだかというと、ゼロックスの開発環境に似ていたから。MS-DOSは工場で使うような機械だった。家庭で使うなんて考えられなかった。ただし、値段は当時のマッキントッシュプラスに必要な拡張をすると、簡単に100万円をこえていた。

15年たって事情は大きく変わった。20万円のマッキントッシュで、自然な操作のメール、インターネット、住所録のような個人向アシスタントから、音楽や映像まで楽しめる。それで、服や住居のように生活の一部になってしまった。この道具が将来どのように進化し、自分の生活を良くしてくれるのか、使い方という意味のソフトウエアを考えていく。これが私の趣味です。


(2004/1/4)

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