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田名網敬一 × 宇川直宏「DISCO UNIVERSITY」
2004年07月31日 | 関西/大阪アートシーン | | |
2004.6.5(土)〜 8.1(日)
KPOキリンプラザ大阪(大阪・心斎橋)
一般700円/学生500円(中学生以下無料)
オススメ度:★★★
宇川直宏という人についてのイメージは、その名前との出会いから、いまだにMOM'N DADの主催者という印象が強い。20分ほどのハナタラシのものを壊すだけのライブと、ディック・ハイマンなどのスペースエイジ・バチェラーパッド・ミュージックの抱き合わせ(?)コンピを私はリアルタイムで手に入れ、そして今でも持っている。
田名網敬一と宇川直宏のコラボレーションということなので、てっきり一緒にペインティングをしたりコラージュしあったりといった内容を想像していたが、実際は田名網氏の過去の作品の展示を宇川氏がディレクションするというもの。そういう意味では若干期待をすかされた感じではあるが、田名網氏のことをほとんど知らなかったので、全貌を知るいい機会となった。
作風に関しての詳細な解説は省こう。個人的にはああいった70年代を感じるような毒っけのあるイラストレーションはそれほど好きではないが、もはやそういった好みをどうのこうのいう以前に、作品の多さと、個々の作品持つ情報量に圧倒された。こういった作品に大して、もはや解釈という行為はそれほど意味をなさないように思う。作家の爆発するようなエネルギー量や、それによって生まれる疾走感のような感覚は、もはや理性の領域でうけとめられるべきではないだろう。この点に関しては宇川氏にも同じことが言えるかもしれない。とにかく失踪する2人である。
宇川氏による展覧会全体のディレクションは正直少し物足りなさを感じた。会期中にクラブイベントを実際にそこで行うといった試みは風俗的な文脈を美術に持ち込むと言った意味では評価できたが、展示そのものにはあまりそれが見受けられなかった。
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