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「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」
2005年12月28日 | 映画・映像 | | |
物語を追っていくという作業に対しまだ未成熟な子供にとって映画がどのような「質」を保つべきかはいささか難しい問題だと思います。それは純粋な娯楽であると同時に、それを作ったり見せたりするする「大人」からのメッセージなんだと思います。
「映画版クレヨンしんちゃん」シリーズについての噂は以前から知人より耳にしていたんですが、実際に見るのは今回がはじめて。てっきりアニメーションとしての完成度を期待していたのだけれど、なにをなにを、完全によくできた「映画」でした。昭和にワープな設定もいいけど、とにかくストーリーがよくできていて、その中に生きるキャラクターたちも血がかよっているかんじ。子供に付き添ったご両親が思わず涙したというのも納得します。だからといって決して子供たちが取り越されるようなものでもなく、あくまでも「クレヨンしんちゃん」という本筋を守りながら、子供映画としての派手さもしっかり盛り込まれています。
これをリアルタイムに映画館で見た子供たちが、大人になって見直した時に、その物語の深さと作り手の高い意識に気づく。そういう意味で本作は非常に良質なんだという印象でした。
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