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大阪市の創造都市戦略における芸術文化の果たす役割の再考を願う嘆願書
2007年01月15日 | 関西/大阪アートシーン | | |
asahi.com「芸術文化を担う評議会設立を 市に嘆願書」 という記事より。
大阪市の行政には芸術文化施策への視点が欠けているとして、劇作家で大阪大教授の平田オリザさんらが、芸術文化の調査研究や振興を担う「大阪アーツカウンシル(芸術文化評議会)」の設立を求める嘆願書を市に提出した。
嘆願書の発起人は個人・団体あわせて90組。で、実はこのひとりに僕も個人として名を連ねています。僕はぶっちゃけ大阪市民ではないんですけど、やはり208とかやってる関係上ここ数年は大阪を中心に活動させてもらってたりしますので、純粋に今よりも芸術文化を取り巻く環境がよくなればいいなと一筆書かせていただきました。
で、肝心の嘆願書の内容についてなんですが、まぁはっきり言ってごくごくフツーのことが書いてあります。asahi.comにも書かれていますが、要点は二つ。ひとつはつは「文化予算を0.3%から0.5%程度まで引き上げる」こと。この数字に関しての詳細までは把握していませんが、まぁ今から創造都市とか言おうと考えてる市ですから、たかだか0.2%の話で文化やアートがなんとかなるなら、それくらいだしてあげりゃいいじゃんとは思います。もうひとつは「アーツカウンシルの設立」です。この話には、大阪市は政令指定都市15都市の中で芸術文化振興財団がない唯一の市で、その仕事を肩代わりしていた大阪都市協会も今年度いっぱいで解体するという背景があったりします。大阪には市が種を撒くカタチで生まれたアート系のNPOがそれなりによく機能しているという現状があったりもするわけで、そのあたりの知識や経験を行政の文化政策に反映させていく仕組みとして評議会をつくるっていうのはそれほど筋の通らない話ではないと思います。
で、とりあえずこっからスタートって話なので、今後どうなっていくのかよくわかりませんけど、ちょっとでも大阪のアートや文化に興味があるって人がいたら、ちょっとだけ頭の片隅においておいてもらえたらと思います。
創造都市への挑戦―産業と文化の息づく街へ 佐々木 雅幸 岩波書店 2001-06 by G-Tools |
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