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「こころのたねとして」 第1回 ワークインプログレス

2007年06月20日 | 岩淵拓郎の仕事 | del.icio.usに追加 | はてなブックマークに追加 | livedoorクリップに追加

6月16日、阿倍野区民センターにて「こころのたねとして」第1回ワークインプログレス。間違って天王寺駅で降りてしまったので、じっとりとした空気の中を急ぎ足で歩く。会場近くので主催者側でもあり出演者のひとりでもある詩人の上田さんと合流。

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出演者が全員そろうのは今回がはじめて、というか僕自身はほとんどの方と初対面。間違ってフェスゲに行っていたHEXの到着を待ち、20分遅れでスタート。事務局の簡単な挨拶のあと、僕の方からまだぼんやりとしか見えていないコンセプトや方法論についてひととおり説明。そのあと実際の聞き取りとその際の手順を各自で実感してもらうために、2人組になって互いのことを聞き取ってもらった。

このプロジェクトで扱うメインテーマは「記憶の伝達」。それに「アート」や「科学」や「路面電車」や、その他「大人の事情」もふくめいろんな要素がてんこもり状態になっている。それをなんとかひとまとめにするために絞り出したのが、表現のプロセスの手順化し、その手順に則って聞き取りと文章化を行うという方法。これのベースには「表現=記憶の伝達」という考え方があって、つまりこうやって出てきたものを並列に舞台にあげることで伝達される記憶のメタな有り様が見えてくるんじゃないかという思惑がある。

しかし、ある意味でいかにも「芸術」らしいこの観念的な論法を、具体的な実例無しに誰かに伝えるのは難しい。それがいかにも「芸術家」らしい相手ならなおさらだと、曲がりなりにも同じ人種としてその場にいる自分は考える。だからその点では予想通り手こずったわけだけれど、実は動き出してしまえばそれなりのコンセンサスが生まれるようにも思える。あとはそれぞれの出演者がそれぞれに何かしらのひっかかりを見つけて、それぞれの視点で面白がりながらこのプロジェクトに積極的に参加してもらう以外に道はない。

詳しいやりとりについては事務局の飯島さんが取ってくれた議事録が近々こっちにアップされる予定。

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