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映画『選挙』 〜 ドブ板選挙という病理

2007年07月30日 | 映画・映像 | del.icio.usに追加 | はてなブックマークに追加 | livedoorクリップに追加

昨日は夕方に選挙へ行って、そのあとはずっとテレビをつけっぱなしにしながら掃除をしていました。それにしても今どきの選挙特番はテレビ局の「祭」ですね。そういうメディアの振る舞いも政治を政治じゃなくしている大きな原因じゃないのかなと思ったりしながら、とりあえず祭り感がいちばんショボかったMBS「乱!参議院選挙2007」をみてましたw。個人的にはざこば師匠のいつもかわらない立ち位置にホレボレするばかりでした。

で、その番組の中でその名も『選挙』っていうミニシアター系の映画を紹介していて、ぜんぜんノーマークだったのでちょっと調べてみたらこれがなかなか興味深いかんじ。


映画『選挙』 予告

内容は05年の川崎市議会議員の補欠選挙に出馬することになった切手コイン商・内和彦氏の選挙活動を追ったドキュメンタリー。日本のいわゆる「ドブ板選挙」の様子がかなり詳細に描かれているようです。

映画『選挙』(2007)
http://www.laboratoryx.us/campaignjp/

監督・撮影・編集:想田和弘
出演:山内和彦、山内さゆり、小泉純一郎、川口順子ほか

で、面白かったのは同作品がベルリン国際映画祭で公開されたときの観客の反応。ヨーロッパの選挙制度には日本ほどきつい規制(戸別訪問、選挙運動期間、インターネットの利用など)がなく、そのせいもあって政策での判断が基本だそうです。ですから名前と政党を連呼する日本の選挙のあり方はとうぜん滑稽に見えるわけで、「日本の政治家は政治家じゃない」とかあらためてごもっともなご指摘。いや、ほんとその通りだと思いますよ。それでも僕らはとりあえずそんな選挙でもとりあえずは選ばなきゃいけないわけでしてw

どうやら今回の選挙にあわせて公開されたようで、すでに上映している映画館は少ないようですが、機会があれば是非一度観てみたいと思います。

日本の選挙―何を変えれば政治が変わるのか日本の選挙―何を変えれば政治が変わるのか
加藤 秀治郎


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