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国立国際美術館「30年分のコレクション」
2007年12月25日 | 関西/大阪アートシーン | | |
現在、大阪の国立国際美術館で「30年分のコレクション」が開催されています。
国立国際美術館で「30年分のコレクション」
会期 :2007年12月18日(火) - 2008年2月11日(月・祝)
時間:午前10時 - 午後5時、金曜日は午後7時まで
料金:当日 一般1,000円、大学生500円
前売 一般900円、大学生400円
団体 一般800円、大学生300円
転載元:国立国際美術館30年分のコレクション
今回は1977年の開館以来最大規模のコレクション展とのことで、約5700の所蔵作品から400点が展示。セザンヌやピカソから、草間弥生、杉本博司、須田悦弘まで、まさに同美術館のコレクションの全貌が見渡せる内容になっています。
全館を使ってこれだけの規模でコレクションを紹介するのは、開館以来、初めての試みであると同時に、30年の蓄積の上にいわば壮年期を迎えた美術館だからこそ実現できる画期的な展覧会なのです。
公共の美術館がどういうものであるべきかという議論は、たぶん「公共性」と「教育(文化的なイニシアチブってこと)」という2つの観点でおこなわれるわれるとのだと思います。しかし実際のところ「教育」はなかなか目に見えるかたちで立ち上がってこないわけで、「それ血税ですよ!」とかワイドショーの庶民派コメンテーターとかに言われたらもう一気に吹っ飛んじゃうわけです。とりわけコレクション収集に関しては、ほとんどの人にとって何の有り難みもない絵を数百万とか数千万出して買ったりするわけですから、そりゃあなかなか理解してもらえない……。そういう意味では、今回の展覧会は30年分の教育的財産の蓄積を「ドヤっ!」って感じで見せられるわけで、美術館のひとつのあり方を作品そのものを通して実感できる展覧会だと思います。
むしろ美術館なんてあんまり行かない人にいってほしいですね。
追記:サントリー次世代研究所より同展覧会の招待券を何枚かいただきました。行きたい人はご連絡ください。
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