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フランスの若いアーティストが日本で展覧会をするためにはどうしたらいいの?
2008年08月28日 | 関西/大阪アートシーン | | |
1年ほど前に「誰かこのアーティストを日本に呼びませんか?」というエントリーでも紹介したマルセイユ在住のアーティスト、アントニー・ドゥシェンヌ(Anthony Duchene)と久しぶりにSkypeで連絡。どうやらこのユーロ高のタイミングを狙って来年当たり日本に遊びにこようかと考えているとのこと。じゃあ、せっかくだったら展覧会やってけばいいじゃん。てなかんじで、届いたばかりの彼のポートフォリオを片手にまずは軽く各方面に打診中といった具合。
彼の場合、そもそも自腹で日本に来るつもりだったので旅費と滞在費用に関しては基本的に本人持ちだと考えて、あとは純粋に展覧会をやる機会とそれにかかる経費、そのあたりがなんとかなれば嬉しいなぁと、まぁそこそこ実現しやすそうな話。ただせっかくやるので、単に「日本で展覧会やってきました」っていう以上に次の何かに繋がって行けばいい、というのも可能であれば望むところ。まぁ、そりゃそうです。
本来ならば僕が間に立ってマネージメントするのが早いのかなとも思うんですが、いかんせん言語の壁、フランス語はすっかり忘れちゃってるし、ましてや英語なんてフランス語以上にあやしい。ということでそのあたりサポートしてくれる人……っていうか本当は彼の作品に一目惚れしてとりあえず全部いっぺんに引き受けてくれるギャラリーストなんかがいてくれればいいんでしょうけどね。まぁ、いずれにしてもそれなりに壁のある話です。
ただ「フランスの若いアーティストが日本で展覧会をやる」というプロセスは、それはそれでやったら面白い話だと思います。この前のナベアツの話じゃないですけど、やっぱり作家として見えてくる部分もあるでしょうし、逆に自分が海外で何かをするときのイメージも持ちやすくなるかもとか思ったりします。とはいえ、ひとりじゃやっぱり大変なんでね、興味ある人がいたらぜひご連絡ください。
っていうかさ、とりあえずなんだかすごくいい作品でしょ?
なんだかんだ言ってもこうやってひとりのアーティストのためにいろいろ動いてやろうと思えるのは、やっぱ僕が彼の作品が好きだってことなんだろうなぁと思います。たぶん世の中のギャラリストやキューレータのみなさんの動機も実はそんなことだったりすのかなと思ったりもするんですが、この動機はなかなか突き動かすものがありますね。実はこういう感覚は作家ばっかりやってても見えてこないことなのかもしれません。
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