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作品にコピーをつけるということ。
2008年08月30日 | 関西/大阪アートシーン | | |
写真家の梅田彩華さんが枚方の星ヶ丘「sewing table」で個展を開催中。それにあわせて制作されたDVDのコピーと作品の解説のテキストの依頼をうけ、担当させてもらいました。
人の作品に関して言葉をつける仕事は、「こんどご飯おごるから!」くらいの感じで実はちょこちょこ頼まれるんですが、これがけっこう仕事としては面白かったりします。そもそも表現作品に対してコピーや解説を添えて分かりやすすることにたいしてそれどうよって話あると思います。ただ、あまりピンきていない人への取っかかりとして言葉は確かに有効だし、作家があえて他人にそれを依頼する時点でかなり自由度が高い。今回の梅田さんの場合、208で展覧会をやってもらったこともあって作品はなんども観ていたというのもあって、それなりに自分なりの印象もあったので、楽しく書かせてもらいました。ちなみに今回梅田さんのDVD自体につけたコピーはこれ。
「その風景は あのとき確かにそこにあって いまもここにある。手のひらが 温かい。」 (※採用分はすこしかわってます。)
コピーをつけるっていうのは、それが何であるのかを知らない人にも分かってもらうため、多少乱暴にいろんなことを切り捨てながら、本質だけを抽出して言語化する作業だと思っています。で、この「知らない人にも分かってもらう」とか「いろんなことを切り捨てる」とか「本質だけを抽出して言語化する」とかっていうことは、見事に現代美術的な所作から抜け落ちていることで、そういう意味でも美大に通ってる若い作家さんなんかは一度自分の作品のコピーを考えてみるっていうのも面白いんじゃないかなぁと思います。
ちなみに僕は2006年にやった個展「言葉のある風景〜應典院」のフライヤーで、自分の言葉に関する一連の作品にこんなコピーをつけました。実は自分でもけっこう気にいってるんですけどねw
「世界を変えるのは簡単、そこに言葉をおくだけ。」
梅田彩華さんの個展は9/7まで。僕はまだ星ヶ丘に行ったことないんで、ぜひ一度観にいってみたいと思います。
梅田彩華写真展「読書する日」
会場:星ヶ丘洋裁学校 SEWING TABLE
http://homepage3.nifty.com/h-gakuen/
会期:8/27〜9/7
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