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ナイキ公園について246表現者会議がアトリエ・ワンに対し公開質問状
2009年10月24日 | 関西/大阪アートシーン | | |
キョートット出版の小川恭平さんのブログより。東京・渋谷の宮下公園をナイキ・ジャパンの公園にする計画に関して、その設計を担当する建築ユニット「アトリエ・ワン」に対し、アーティストの小川てつオさんと武盾一郎さんが中心となって結成されている「246表現者会議」からの公開質問状が出されたそうです。
1) 野宿者の小屋についてどう考えていますか?
2) スケートボードをする場所について、どう考えていますか?
3) 公園をどう考えていますか?
4) 設計を引き受けたのはなぜですか?
5)設計にあたって、公園の利用者(野宿者を含む)や周りの住民の人たちと対話をしましたか?
6) 誰でも憩える公園には昼寝なども出来るようなベンチが多数必要かと思います。「宮下公園整備計画図」において、広場にベンチがなく、全体でも3つしかベンチの記載がありません。なぜでしょうか?
7) 雨を避けることの出来る休憩舎がありません。なぜでしょうか?
8) 公園には、災害時や経済的困窮者のための緊急避難のスペースが必要だと思いますが、そのような工夫はどのようにされていますか?
9) 都市公園は、多様な機能を保障することが必要だと思います。施設利用料のかかるスポーツ公園とすることは機能を限定してしまうことにつながります。これに関して、どんな配慮・検討をしていますか?
10) ナイキ本社内に公園を作るという架空の計画「ナイキ本社宮下公園化計画」を考えた場合、どのような設計をなさいますか?ナイキ・ジャパン本社の入っているビルの一部を改築し、野宿者専用の無料宿泊スペース、集会のためのフリースペースのある公園の設計をお願いします。
転載元:246表現者会議 : 宮下NIKEパークについての公開質問状
宮下NIKEパークに関しては、私企業による公共地の買い取りってどうよ的な話と、その結果として野宿する人々を追い出すってどうよ的な話が一部で問題視されています。一方、246表現者会議はアートが社会的排除に加担することへの問題提起がら始まった会議だそうで、今回の公開質問状も行政でも企業でもなくアーティストに向けられたものっていうのがありそうでなかった構図。で、その内容もなかなか意地悪というかしたたかで、アトリエ・ワンがこれにどう返答するかはちょっと興味あるなぁ。
そういえば水都でもホームレス排除にアートが加担したと言うか利用されたと言うか、そういうふうな話が一部の議論としてありましたっけ。まぁ、個人的は戦い方としてしたたかであればある程度仕方ない部分もあるとは思いますが、無自覚に利用されたり加担したりするのはやはりどうかと。
アトリエ・ワンさん、僕もお返事楽しみにしています。
Donald Katz「ジャスト・ドゥ・イット―ナイキ物語」
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