2007年06月14日
iTunes x Yahoo! MUSIC、つまりiPhoneはsoftbankから出る!
アップルの「iTunes Music Store」がYahoo! JAPANの音楽サービスサイト「Yahoo!ミュージック」の推奨ミュージックダウンロードストアになったそうです。
アップル - iTunes - Yahoo!ミュージックで出会う。iTunesでダウンロード。
http://www.apple.com/jp/itunes/yahoomusic/
Yahoo!ミュージックの検索結果からワンクリックで iTunes Storeにアクセスし、音楽やミュージックビデオを試聴、ダウンロードが可能になるとのことです。
で、もちろんこの話で気になってくるのがiPhone。言うまでもなくYahoo! JAPANはソフトバンクですし、かつてはiPhoneの発表会に孫正義が参加してたなんて話もありました。まわりを見回すとauはLismoがあるとして、あとはドコモとの一騎打ち。ただもともとソフトバンクはIT企業、NTTは電電公社ですから、そのあたりを考えるとやはりsoftbankが優勢。で、もってここ最近のソフトバンクとAppleの微妙なおつきあいっぷり……
つまりiPhoneはsoftbankから出ることで決定!
でも通信のシステムが違ったりといろいろ根本的な問題もあるようなので、実際のところどうなんでしょうか? ユーザーとしては日本のケータイ市場もさっさと開かれて、通話料や通信費が安くなってくれればいいんですが。っつーか今どきパケ代ってw
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コニーのこれが天使の歌声だ!
子どもの中に純粋を見いだすような風潮は個人的にあまり好きじゃないんですが、イギリスの一般参加型番組に出演したコニー(6)の歌声はちょっとすごいかもしれません。
すごいなぁ‥‥なんてことなんだ‥‥
転載元:[N] これが天使の歌声か! コニーちゃん6歳が歌う「Somewhere Over The Rainbow」
子どもっぽい揺れながら伸びるビブラートもいやらしさがなく、歌が自然と心にしみていく感じがします。そしてなにより歌声とはウラハラに、前歯がぬけててバカっぽいカンジがイイ!
この番組はアメリカの人気番組「America's Got Talent」のイギリス版。どおりで作りが露骨にアメリカっぽいはずだw。YouTubeで検索するとバネみたいにとんでもなく跳ねるダンサーやラップする70歳のセクシーなバァさんとかいろいろでてきます。
ITV - Britain's Got Talent - Home
http://talent.itv.com/
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2007年06月12日
鑑賞記録(森口宏一、村越好恵、安藤智、渡辺信明、中島一平、大西正一)
6月12日のギャラリー巡回。本日は西天満〜肥後橋。よく晴れていて、バイクでの移動も気持ちがいいです。
森口宏一「城」
6/11〜6/23 番画廊(西天満)
もはや空間の取り方がミュージアムw。スマートで、悪ふざけで、小賢しく、それでいて貫禄がある。いろんな意味でさすがだなぁ。
村越好恵「Post-it」展
6/4〜6/16 GALLERY wks.(西天満)
ピンクと肌色を混ぜたような人工的で暖かい色。そか、Post-itなのか。「毎日、新しいコトがあって……」っていうコピーが遠回しだけど悪くないように思います。
安藤智 展
6/11〜6/16 Oギャラリー eyes(西天満)
魂を入れそこねたクローンのように、生き物のような生き物じゃないような。ラフなのに妙に安定感がある線が気になった。
渡辺信明展
6/11〜6/23 ギャラリー 白
きめ細やかな味がする極濃いめのどろソース。不思議と胃もたれはしない。
中島一平展
6/11〜6/23 ギャラリー 白3
単調に、でもよく練られている印象。絵を描くというよりは、実験とデザインの中間のような目線がおもしろい。
大西正一「Sequence」
6/9〜6/30 The Third Gallery Aya
C.A.P.メンバー・大西君の2回目の個展。あいかわらず微妙につっこみどころの無い作風、それが本人のキャラとあまりにも遠すぎて可笑しい。「風景」っていうものすごく当たり前な切り口がものすごく好感が持てる……そうそう、なーんか好感が持てるんだよなぁ。
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ヴェネチア・ビエンナーレ2007に行きたいけど行けない人のための動画
10日、イタリアのベニスで国際美術展「ヴェネチア・ビエンナーレ2007(La Biennale di Venezia 2007)」がスタートしました。今年は日本から岡部昌生氏がフロタージュの作品で参加しているほか、C.A.P.の藤本由紀夫さんもこっそり参加されているとのこと。そういえば僕がマルセイユにいた年のベネチア・ビエンナーレにも藤本さんは参加されてましたっけ? あの時せっかく近くにいたんだから行ってりゃよかったなぁ……。
という感じで、遥か遠くのベニスを想いながら、早くもアップされ始めているビエンナーレの動画レポートを探してみました。
最初はこれ。ツアーっぽくまとめてくれてます。
これはスウェーデンのJacob Dahlgrenの展示。楽しそうですね。
スペインのLos Torreznosというたぶんコラボチームの展示。
別にそれほど見にいきたかったわけでもないんですが、見てるうちに行きたくなってきますねw まぁ知人がドクメンタとハシゴで行ってるのでミヤゲ話でも待つことにします。
La Biennale di Venezia. Der Deutsche Beitrag 2007
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2007年06月11日
レコード再生動画職人wotomenokoの映像を見て考えた「何もない、でも確かにそこにある」ということ
かえるさんこと滋賀県立大の細馬さんのmixi日記より、ちょっと気になる動画を見つけました。
尾崎豊「シェリー」。うわぁ、猛烈に懐かしい。そしてなんなんでしょう、この「誰かが再生したレコードを見ている」っていう妙な状況と気分。ちなみにこの動画をアップしているwotomenokoという人物は、同じようにレコードがポータブルプレーヤで再生されている動画を150以上アップしています。
よく考えてみれば僕はこのレコードを持っていなかったので、実際にはカセットで聞いてたんだと思います。それでもこの映像には確かに妙な懐かしさというか既視感があるっていうことは、この映像には「音楽を聴く」という体験につきまとう共通の何かが映ってるっているのかもしれません……って、レコード回ってるだけなんですけどw。
「見たことない、でも確かに見たことある」「何もない、でも確かにそこにある」 そういう状況が作品として作れてればいいなぁと考えたりしました。
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ARCAudio!!で「思考する古本屋 メガネヤ」がスタート
大阪築港のアート情報スペース・築港ARCのポッドキャスト「ARCAudio!!」に、208で「メガネフレーム」をオーガナイズしてくれている「メガネヤ」こと市川ヨウヘイ氏が登場。先月築港ARC行われたトークコンピレーション vol.3「思考する古本屋 メガネヤ」のもようが全4回で配信スタートしています。
お待たせいたしました!6/5(火)配信分のARCAudio!!。 毎週火曜日は築港ARCにて毎月開催されるARCトークコンピレーションの模様を全4回に分けてお届けします。今月は5/19(土)に開催されたvol.3「思考する古本屋 メガネヤ」の模様をお届け。
転載元:築港ARC - 関西アート情報ポッドキャストARCAudio!! お待たせしました!6/9(土) トークサロン「思考する古本屋 メガネヤ」1/4
マーケティングから場の作り方まで人によっていろんな聞き方が出来る内容だと思いますが、個人的にはある意味そういうふつう(社会的という点で)の話が仮にもアートの文脈で扱われるっていうのが面白いですね。なんだかんだいったところでアートは浮世離れしてる部分も大きく、お商売をされている方から学ぶことはいくらでもあると思うんでが、実際はそれ以前に言語やスケール感の違いがあり過ぎでそこまで行かないことが多い。ただメガネヤさん(208周辺で市川氏は「メガネヤさん」と呼ばれています)の場合、例えば彼がよく口にする「空気感」って言葉にも表れてると思うんですが、捉え方のベースにあるものが感覚的だったりして結構分かりやすいように感じます。逆を言えば、そういうパラフレーズがアート側のニーズとして出てきているというのが面白いなと思うわけです。
興味のある方はぜひ聞いてみてください。
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2007年06月09日
半年で2回壊れたMacBookとそれに対するアポーの対応、それどうよ!?
昨年の12月に購入したMacBookが壊れました。突然フリーズして、パワーボタン長押しで強制終了。再起動したら「起動時に必要なシステムソフトウェアを見つけられません」状態。
こちとらMacとは10年以上のおつきあい。これはもうハードウェアトラブルだと直感的に分かったんですが、それでもアップルのサポートページに書いてある解決法を一通り試してみました。うーん、やっぱりダメ。HDD自体を認識しなくなってました。
実はこのMacBookが壊れたのはこの半年で2回目。前回はトラックパッドのクリックボタンの故障。保証期間内ということで修理に出して数日で帰ってきました。で、もちろん今回も保証期間内なんですが、さすがにこの短期間で2度の故障は考えてあり得ない。というかこれは常識的に考えて「故障」じゃなくて「不良品」でしょ? ということで、サポートセンターに電話して商品の交換を要求してみました。
オレ「半年で2回壊れる商品は一般的に考えて不良品だと思うので、商品を交換してください」
アップル「そういう対応は行っていません。修理で対応させてもらいます」
オレ「でも、半年で2回壊れるノートパソコンは修理してもらっても、その後気分的に安心して使えないでしょ」
アップル「お気持ちは分かりますがそういう対応は行っていません。修理で対応させてもらいます」
オレ「ならばお金を返してください。代わりのMacBookを買いますから」
アップル「それもできません。修理で対応させてもらいます」
オレ「これは修理の依頼の電話じゃなくてクレームですよ?」
アップル「何であろうが修理以外の対応は当社としては出来かねます。これ以上のご説明することもありません。ですから修理で対応させていただきます」
手短に書きましたがこのやりとりに電話で4回、期間にして1週間かかりました。結局なところ、アップルはユーザーのクレームに何ひとつ譲歩することなく、こっちはほぼ泣き寝入りするかたちで修理による対応を受入れるハメになったわけです。
パソコンという製品の性質上保証期間内に壊れることもあるのは十分理解した上での「交渉」なので、アップルの対応も分からなくはありません。ただ、こっちはこっちでデータまるごと消されたり(アップルでは全てのハードディスクトラブルに対してドライブ交換による対応を行っていてデータは無条件で削除される)、修理に出している期間使えなかったり、それ以前の気分的な話だったり、とにかくいろいろとリスクを負ってるわけです。それに対して「できません」「やりません」の一点張りじゃ、ユーザーとして納得できるものも納得できやしない。もし交換が出来ないなら、何らかの「痛み分け」的な対応をしてくれてもいいんじゃないの?……っていうのが今回の件に関する1ユーザーとしての率直な感想。でも、そんなお話は天下のアップル様にはまるで通じないお話だったようです。
「こら、アポー。ユーザーなめんなよw」
アップルのサポートに関する評判の悪さは今に始まったことじゃないし、この一件で同社の製品そのものを否定するつもりはありません。だけどやっぱりこういう対応をするっていうのは、アップルっていう企業が確かに持っている一面なんだろうなと感じます。っていうか、今どきの企業としてあまりにも賢くないよ。ユーザーに対してこういう対応をとることが結果的にどれだけリスクになってるか、アップルはわかってるんででしょうかね? ちょっとは任天堂を見習ってほしいところです。
ということで、現在修理回収待ち。ブログの更新頻度がさがってるのはこういう理由もあったりするんですよ!
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明日のこなわくvol.2は「春餅」をつくっちゃうぞ!
明日は208でこなものをつくってみようの会「こなわく」。大盛況だった前回から2ヶ月ぶりの開催です。今回は北京ダックを包む皮「春餅」をつくっちゃうぞ! ってことで辻並センセよろしくお願いします!
208 SALON
辻並麻由 presents
こなわく vol.2 北京ダックを包む皮「春餅」をつくっちゃうぞ!
http://www.mediapicnic.com/208/archives/2007/05/konawaku02.html
今回は北京ダックを包む皮「春餅」をつくっちゃうぞ。北京ダックのような高級品でなくても、なんとももちっとした食感がいくらでもいろんなものを包んで食べたくなります。みんなで皮をひたすらのばして焼きつつ、簡単な具を1~2種類作るのを見てもらう、というかんじにしようと思います。で、みんなで包みつつ、食べつつ、ゆるいお話ができればよいのではないかとー。
日 時:6月10日(日)
開 場:開場 15:00~
作る物:「春餅(チュンピン)」+簡単な具1~2品
テーマ:丸くのばす練習
講 師:辻並麻由(粉モノ大好き)
参加費:1500円(材料費込+1drink 込み
持ち物:エプロン又は汚れても良いTシャツ、三角巾のようなもの
お願い:爪は短く切っておいてください。
定 員:5名(要予約)
申込み:こちらのフォームよりお願いします。<辻並麻由 PROFILE>
平日昼間は会社勤め。それ以外は多趣味を堪能。芸術系大学の通信教育に通ったり、「文化」活動に参加したり。さまざまな粉モノを開発した中国人を尊敬。胃袋募集中。
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2007年06月04日
そらまめのゆで方
このところ久しぶりに家にいるので自炊ばかりしています。昨日も閉店まぎわの西友にかけ込んで、安売りになっていたそらまめを生まれて初めて買ってきました。で、ひとりあえずじきと一緒にでも炊いてみようかと袋から出してみたんですが、そこでちょっとおもしろい「問題」というか「疑問」が浮上。そらまめってどうやって茹でるの? 皮のまま? それともむいてから?
ということでさっそく検索。ヒットしたのはYahoo!知恵袋。
1.さやからはずして、目(黒いところ)を切り取ります。
2.目をとったら、すぐに水におとします。空気に触れると色よく仕上がりません。)
3.水気を切って、たっぷりの塩でよくもみます。
4.沸騰状態のお湯に、3を塩ごと入れます。
5.ゆですぎるとまずいので注意。目安は1分ちょっとです。
6.ひとつとって食べてみてちょうどいいゆでかげんなら、一気にざるにあげましょう。
7.塩を軽くふって出来上がり。
とにかくたっぷりのお湯で、豆が泳ぐようにゆでるのがコツです。
転載元:そらまめはどのようにしてゆでれば 良いですか? 皮のままですか? 一つ一つ取り出... - Yahoo!知恵袋
正解は「むいてから茹でる」。上記は塩ゆでにして食べる方法ですが、芽の部分もとっておいた方がよさそう。ということで、問題も解決したのでひじきと一緒に炊いてみました。ちょっと茹ですぎたせいかそらまめの色は悪くなってしまいましたが、お味の方はなかなかのものでした。
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2007年06月03日
「Macをはじめよう」のCMに中谷美紀がでてる!
ラーメンズの2人が出演するApple「Macをはじめよう」のCMに新しいバージョンが出来たみたいです。なんと今回は中谷美紀が出演。
中谷美紀がTVCFに出演するのは2005のカネボウ「Suisai」以来。もちろんあいかわらずの「きれいなおねえさん」っぷりです。それにしても贅沢な使い方ですね。
ちなみに米アップル版での出演は、こちらも「きれいなおねえさん」代表(?)ジゼル・ブンチェンが出演。日本ではディカプリオの元ガールフレンドとして知られるファッションモデルです。
基本的な内容は同じですが、テイストにすこしアレンジがあるのが分かります。このCMだけみると、日本のMacはアメリカのMacよりスノッブな感じだし、PCはPCでジョークの分からない頭の悪い感じがしますw
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「上町台地100人のチカラ!」にゲストで参加します
突然ですが、昨年展覧会をやらせていただいた應典院の山口主幹から大阪の上町台地に関するイベントにトーカートして参加してほしいと要請がありました。
上町台地100人のチカラ! No.41「アートの万華鏡?!・上町台地」
http://uemachi.cotocoto.jp/event/1615
日 程: 2007年06月05日(火)
場 所: 結 3階
参加費: 500円
主催者: 上町台地からまちを考える会
今回はアーティストというより昨年度のカレイドスコープガイドブックの編集者という立場での出席になるんでしょうか? 上町台地に関しては正直それほど関わりがあるわけでもないのでどんなお話が出来るか分かりませんが、興味のある方は是非どうぞ。
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コモンカフェ ― 人と人とが出会う場のつくりかた
今はなき扇町ミュージアムスクエアからスタートし、「common bar singles」「common cafe」「common style」とさまざまなプロジェクトを展開してきた山納洋(やまのうひろし)さんがこれまでの活動をまとめた本を出版されました。タイトルはずばり「コモンカフェ ― 人と人とが出会う場のつくりかた」
ちょっと説明しておきますと、common cafe(コモンカフェ)というのは大阪市北区中崎町にある日替わりでマスターやスタッフが代わるカフェ。現在数十人のメンバーによって運営されていて、その日のマスターによってライブや演劇、ちょっとしたサロンのようなイベントも行われたりします。で、このお店の前身となるのが堂山町の雑居ビルにあったcommon bar singles(コモンバー・シングルス)で、それら一連の動きを中心になって動かしてきたのが山納さん。ちなみに彼は扇町ミュージアムスクエア閉館時のマネージャーで、その前は神戸アートビレッジセンターに勤務していたこともあったり。
山納さんという人自体かなり面白い人で、以前208にもゲストで来ていただいたことがあったりするんですが、彼の手がけるそれぞれのプロジェクトもとても地味に革新的だったりします。たとえば少し細かい話になりますけれど、common cafeは日替わりマスター制という性質上、そこで生計を立てている人は誰もいません。つまり「儲けるためのお店」である必要がなく、「継続して行くためのお店」というNPO的な運営が行われています。となると当然毎日の限の売り上げノルマも普通よりはずいぶん低くなり、結果的にそれぞれのマスターが展開する+アルファの部分(演劇・ライブなど)で収益を上げやすくなるという仕組みがそこにはあります。もちろん基本はカフェなので音響や照明がそれほどそろっているわけじゃないんですが、その部分と折り合いさえつけれれば、演劇の人たちは小さな芝居をここでやって、おそらく生涯で初めての黒字公演を経験するわけです。こういう仕組みがcommon cafeでは実際にそれなりにうまく回っています。
他にも山納さんが手がけたプロジェクトは大小いろんなものがあるんですが、その背景にはたぶん山納さんの「場」に対する基本的な考え方みたいなのがベースにあって、この本ではそのあたりが語られていたりします。いやぁ、これは一回読んでおいて損はないかも。グッジョブ、西日本出版社。
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2007年05月29日
ロスコの作品が87億円、フェスゲは8億円
アートを巡る「億」な2つのニュース。ひとつはサザビーズ、もうひとつはフェスゲ。
マーク・ロスコの抽象画、史上最高額の7280万ドルで落札 - 米国
競売大手サザビーズ(Sotheby's)で行われたオークションで15日、米抽象画家マーク・ロスコ(Mark Rothko)による作品が現代アートにおけるオークションとしては史上最高額の7280万ドル(約87億円)の値をつけて落札した。
転載元:AFPBB News
破たんのフェスティバルゲート、施設・土地売却へ
大阪市は、土地信託事業で破たんした都市型遊園地「フェスティバルゲート」(浪速区)の再建を断念し、施設と土地を民間に売却する方針を決めた。公募で集まった再生プラン5件がいずれも、外部委員会の審査で「実現困難」と判断されたため。市が負債380億円のうち200億円を負担する調停がすでに成立しているが、売却価格は評価額の8億円程度にとどまる見通し。市は、多額のツケを残したまま、遊園地事業から完全撤退することになった。
転載元:YOMIURI ONLINE
ロスコの作品ひとつでフェスゲが10個買って7億円のおつりがくる計算w あははは、アートの価値っていったいなんなんでしょうねw っていうか人の価値観って際限なくて怖いよなぁ。
この際だから大阪市もフェスゲ丸ごと「これアートです」って言ってサザビーズに売ってみたらどうでしょうね? もしかしたら8億よりは高く売れるかもしれませんよw
Mark Rothko Marjorie B. Cohn Hatje Cantz Pub 2001-07 売り上げランキング : 6262 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
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鑑賞記録(長尾浩幸、岸雪絵、中村伸哉、清水直子)
5月28日、ギャラリー巡回。本日は信濃橋画廊……ってそれは巡回なの?w
長尾浩幸「the traveling eye」
会期:2007年5月21日〜6月2日
会場:信濃橋画廊
日常ではない、ここではないどこかを走る車からの風景。モニターの中を高速で過ぎて行く風景と写真によって時間軸から切り出された風景、でもおなじ窓の向こう側。あ、そっか。額装だ。それにしてもどの風景も本当に旅行の感じがするのはなんでだろう?
岸雪絵「stores 00705」
会期:2007年5月21日〜6月2日
会場:信濃橋画廊 S
81年生まれの若い作家さん。シンメトリーな構図がリアルとフェイクのあいだを行き来する。で、タイトルが「stores」っていう俯瞰し具合がすごく今っぽいくて面白い。
中村伸哉展
会期:2007年5月21日〜6月2日
会場:信濃橋画廊 apron
清水直子展「生命の樹 Phase2」
会期:2007年5月21日〜6月2日
会場:信濃橋画廊 S
ちなみに信濃橋画廊にはいまどきホームページがなかったりします。これを貴重ととるべきか何ととるべきか……w
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