2007年05月29日
ロスコの作品が87億円、フェスゲは8億円
2007年05月29日 | 日々嘉綴 芸術 | | |
アートを巡る「億」な2つのニュース。ひとつはサザビーズ、もうひとつはフェスゲ。
マーク・ロスコの抽象画、史上最高額の7280万ドルで落札 - 米国
競売大手サザビーズ(Sotheby's)で行われたオークションで15日、米抽象画家マーク・ロスコ(Mark Rothko)による作品が現代アートにおけるオークションとしては史上最高額の7280万ドル(約87億円)の値をつけて落札した。
転載元:AFPBB News
破たんのフェスティバルゲート、施設・土地売却へ
大阪市は、土地信託事業で破たんした都市型遊園地「フェスティバルゲート」(浪速区)の再建を断念し、施設と土地を民間に売却する方針を決めた。公募で集まった再生プラン5件がいずれも、外部委員会の審査で「実現困難」と判断されたため。市が負債380億円のうち200億円を負担する調停がすでに成立しているが、売却価格は評価額の8億円程度にとどまる見通し。市は、多額のツケを残したまま、遊園地事業から完全撤退することになった。
転載元:YOMIURI ONLINE
ロスコの作品ひとつでフェスゲが10個買って7億円のおつりがくる計算w あははは、アートの価値っていったいなんなんでしょうねw っていうか人の価値観って際限なくて怖いよなぁ。
この際だから大阪市もフェスゲ丸ごと「これアートです」って言ってサザビーズに売ってみたらどうでしょうね? もしかしたら8億よりは高く売れるかもしれませんよw
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18:52 | コメント (0) | トラックバック (0) | 固定リンク
鑑賞記録(長尾浩幸、岸雪絵、中村伸哉、清水直子)
2007年05月29日 | 鑑賞記録 | | |
5月28日、ギャラリー巡回。本日は信濃橋画廊……ってそれは巡回なの?w
長尾浩幸「the traveling eye」
会期:2007年5月21日〜6月2日
会場:信濃橋画廊
日常ではない、ここではないどこかを走る車からの風景。モニターの中を高速で過ぎて行く風景と写真によって時間軸から切り出された風景、でもおなじ窓の向こう側。あ、そっか。額装だ。それにしてもどの風景も本当に旅行の感じがするのはなんでだろう?
岸雪絵「stores 00705」
会期:2007年5月21日〜6月2日
会場:信濃橋画廊 S
81年生まれの若い作家さん。シンメトリーな構図がリアルとフェイクのあいだを行き来する。で、タイトルが「stores」っていう俯瞰し具合がすごく今っぽいくて面白い。
中村伸哉展
会期:2007年5月21日〜6月2日
会場:信濃橋画廊 apron
清水直子展「生命の樹 Phase2」
会期:2007年5月21日〜6月2日
会場:信濃橋画廊 S
ちなみに信濃橋画廊にはいまどきホームページがなかったりします。これを貴重ととるべきか何ととるべきか……w
17:12 | コメント (0) | トラックバック (0) | 固定リンク
辻和美「Daily Life」(CAS)を観てきました
2007年05月29日 | 関西/大阪アートシーン | | |
現在CASで開催中の展覧会、辻和美「Daily Life」に行ってきました。
シンプルなつくりの展覧会なので細かい内容は書きませんが、ガラスという素材が持つ重量感であったり透明性であったり壊れやすさであったりといった特性が具体的な物語や情景をともなって感じられる展覧会でした。最後に素材へ帰っていくような作品は実はちょっと苦手だったりするんですが、この展覧会の場合、そこに導くまでのレトリックに作家のセンスがいい感じで反映されていたように感じます。解説では「危うい日常とそこに潜む凶器」みたいな部分での捉え方をされていましたが、個人的にはもうちょっと純粋に感覚的な心地よさの部分で観てもいいんじゃないかなと思いました。
あと、個人的にはギャラリー奥のまどがちょっと空いていたのがすごく気が利いててよかったなぁとw あれは作家の指示なんでしょうか? それとも……
会期も長いのでお近くに行かれた際にはぜひどうぞ。
辻和美展 「Daily Life」
http://cas.or.jp/2007/TSUJI/index.html
会期 2007年5月26日(土)〜6月23日(土)
会場:CAS(大阪市中央区久太郎町)
キュレーション:越前俊也(同志社大学文学部美学芸術学科准教授)
15:54 | コメント (0) | トラックバック (0) | 固定リンク
2007年05月28日
エルマガジンが新装刊。スケジュール欄がなくなった!
2007年05月28日 | 関西/大阪アートシーン | | |
先週金曜日に買ってカバンに入れっぱなしにしていた今月号(2007年7月号)のエルマガジンをようやく今朝流し読みして気づきました。あれ、美術のスケジュール欄がない!?
買う時にはぜんぜん気づかなかったんですが、表紙に「新装刊 ちょっとあたらしくなりました」と書いてありました。よく見ると美術だけじゃなく、映画、音楽、演劇などほぼ全てに関してスケジュール欄がなくなり、代わりにそれぞれについてトピック的な扱いのイベントが「CAGALOGUE」というページで紹介されています。さらによく見るとテレビ欄もばっさり。おいおい、どこが「ちょっと」だよw
ネット基本のこのご時世にタウンページ的な情報誌が時代遅れになってしまうのは仕方がないと思うんですが、それでもやっぱりユーザーとしては映画や音楽や演劇やアートの情報を雑誌という形態で持っておくことの意義も大きいと思います。例えば僕の場合、月の半分以上はカバンの中にエルマガが入っていて、ちょっと時間が空いたりするとその近くである展覧会を道ばたで調べて見に行ったり、そういうことが結構あります。もちろんケータイでネットにつないでって方法もあるんでしょうが、街の情報って俯瞰できないと気分的に面白くないようなところもあったりして、そういう意味でも雑誌という形態は強いんだと思います。あとこれは掲載される側の話になってしまいますが、誰でも知ってるような有名作家の美術展と美大卒業したての若い作家の展覧会が同じ雑誌に載ってるということもそれはそれで大きな意味があると思ったりします。だから今回のリニューアルは個人的にはちょっとビックリだったり残念だったりもするんですが、その反面ここ最近のエルマガは特集の切り方が面白かったり雑誌としての空気感もすごくいい感じだったりして、そっちの方向でもっといい雑誌になって行くんじゃないかなという期待もあります。
ま、なにはともあれがんばってください。>エルマガジン編集部 御中
でも、これで10年ぶりくらいにエルマガとは別に「ぴあ 関西版」も買うことになりそうです。お商売としては「最後まで続けた方がそカタく残る」ていう図式だと思うのでお互いによかったよかったってことだと思うんですが、一部の読者はしばらく雑誌代がちょっだけ多めにかかりそうですw
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20:19 | コメント (0) | トラックバック (0) | 固定リンク
2007年05月26日
HIV撲滅に協力する赤いiTunes Card
2007年05月26日 | アップル・Mac | | |
アップルは売り上げの一部をHIV撲滅などの寄付に当てる赤いiTunes Card「iTunes (PRODUCT) RED Card」の販売を開始した、というニュース。価格は3000円。
赤いiPod nano「iPod nano (PRODUCT) RED Special Edition」と同じく、アフリカにおけるHIV撲滅や、苦しむ人の支援を目指す「(RED)」プロジェクトに賛同して企画された製品。売り上げの一部がHIV撲滅運動に寄付される。
(RED)プロジェクトは、Kennedy大統領の甥 Bobby Shriver氏とU2のボーカル、Bonoが中心となってスタートしたもので、アップル以外にもこれまでにもアメリカンエクスプレスやアルマーニ、 GAPなどが協力しており、赤いTシャツや携帯電話などが販売されている。
転載元:ITmedia +D LifeStyle:赤いiTunes Card、発売
「iTunes (PRODUCT) RED Card」は、全国7カ所のアップルストアならびにオンラインのアップルストアで買えるそうです。
「ロハス」なんかもそうなんだと思いますが、最近いろんなところでこういうソーシャル+ファッションなうごきをよく目にするようになりました。個人的にはそんなに悪いことだとは思わないんですが、ただイメージ先行するんじゃなく、消費者がそれを買ったり持ったりすることをちゃんと意識に還元していくってことが大切のような気がします。で、そこから先が実はファッションにおける質の問題、つまり表現にまつわることで、そこにアーティストと呼ばれる人たちの新しい活躍の場があるようにも思ったりします。
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