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2016年3月30日

内子座

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業務内容:書籍の編集
クライアント:内子町
期間:2013年4月〜2015年12月

次世代へ引き継ぐための記録と文脈のアップデート

大正時代に町民有志によって創立され、今なお現役の劇場として親しまれている愛媛県内子町の芝居小屋・内子座のこれまでとこれから。創建100年を迎えるに辺り行政と町民の協働で編集委員会が発足、約3年間を経て完成。

紆余曲折ありながらも100年もの間地域によって継続されてきた劇場を、どうやって次世代へと引き継ぐか。この問題に対して本書では、単にその歴史を振り返るだけでなく、「歴史的建造物」「公共劇場」そして「まちづくりの拠点」という3つの角度から検証し、新たな位置づけ/価値付けを行っています。また巻末には、次の担い手となる30〜40代の町民らによる18,000字にわたる座談会も掲載、いわば紙面上で引き継ぎのきっかけとなる場をつくることも試みています。

内子町を全国に知らしめ、また内子座が保存・復原される理由にもなった70〜80年代の「町並み保存運動」は、2000年以降のいわゆるひらがな表記の「まちづくり」の文脈からは理解しずらい点も多く、実際内子においてもこのズレが世代間の溝をうむ原因となっていました。創建100年を迎えるにあたり、次の100年を見据えた上で、内子座の町並み保存をどう語り直しうるかが、編集のひとつのテーマであり課題となりました。

なお、本書とは直接関係はありませんが、出版を目前に控えた2015年7月、内子座は国の重要文化財に指定されています。


書籍『内子座 〜地域が支える町の劇場の100年』
編著者
『内子座』編集委員会
委員長:徳永高志(アートNPOカコア)
編集長:岩淵拓郎(メディアピクニック)
装丁
森口耕次(AUN CREATIVE FIRM)
帯コメント
竹下景子(内子町まちづくり応援大使)
判型
A5
ページ数
224ページ
発行日
2016年2月15日
発行所
学芸出版社