作家のネットワークによって東京、大阪、ドイツ、アメリカから集まった10人の作家たちには、共通の思想やポリシーはない。しかしもちろん、タイトルの「ノンポリ」という言葉は、non-politicalという本来の批判的な意味で用いられているわけではない。声高に主義主張をすることの少ないこの時代に、ノンポリであるがゆえに持ちうる緩やかなネットワークが、現代美術においていかに機能しうるか。この展覧会はその実験でもあるという。膨張する現代社会の中で個人的な体験に回帰していく作品もあれば、社会に対する批判的な視点から出発しているものもある。そこから何が見えてくるのか期待したい。(小口斉子/大阪芸術大学博物館学芸)
●参加作家
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秋廣誠 AKIHIRO,Makoto
東京芸術大学美術学部非常勤助手
2002 「解像度/Resolution」(表参道画廊、MUSEE-F、東京)
2002 個展延長する視覚シェーマ」(フタバ画廊、東京)
2000 "Identity Art Competition" (ドイツ銀行主催/東京芸大資料館、茨城)
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岩淵拓郎 IWABUCHI,Takuro
美術家/執筆・編集者
http://www.mediapicnic.com/iwabuchi/
2002 「そこに言葉があるということは」(個展、神戸)
「Improvisation et Conflit」(パフォーマンス、マルセイユ)
2002 「Tokyo Rabit Paradaice」(映像、ロンドン)
2001 「意味と彼女」(個展、神戸)
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岡本光博 OKAMOTO,Motsuhiro
Schleswig Holstein Haus
ロストック(ドイツ)滞在、制作中
2003 ロストック(ドイツ)滞在、制作中
テキスト「アート・ドラゴンスクリュー」(月刊あれこれ)
2002 パフォーマンス「アウトバーン・ラ
ンニング」(ドイツ)
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金山直樹 KANAYAMA,Naoki
京都市立芸術大学大学院後期
博士課程油画専攻在学中
2002 ビーマスファンデーションアーティスト・インレジデンス滞(アメリカ)
2000 ビーマスファンデーションアーティスト・インレジデンス滞(アメリカ)
1999 ターナアクリルアワード今井祝雄賞受賞
1996,98 フィリップモリスアートアワード最終審査展
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木村崇人 KIMURA,Takahito
東京芸術大学大学院美術研究科博士課程卒業
現、同非常勤助手
2003 「木村崇人展〜佐久島で地球と遊ぶ」(三河・佐久島アートプラン21)
2002 「木村崇人のライト・ウォッチング」(岩手県立美術館)
2001 「こもれび展」(水戸芸術館現代美術ギャラリー)
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寺田x由希子 TERADA,Yukiko
国立ベルリン芸術大学美術学部在学中
2002 "Fashon in art, art
in fashon" ベルリナーアートプロジェクト(ベルリン、ドイツ)
2002 "Kubik" ギャラリーワッシュハウス・クロイツベルグ(ベルリン)
2000 "Un sophisticated..."(Creamroom、大阪)
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中島隆太 NAKAJIMA,Ryuta
ハワイ大学美術学部助教授
2000 東京芸術大学大学院美術研究科研究生
1999 衆議院副議長肖像画を前衆議院副議長鯨岡兵輔氏に依頼されこれを制作
1997 カルフォルニア大学大学院視覚芸術科修士課程卒業(Master of Fine Arts) アセニアムギャラリー公募展三位
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羽藤明夫 HATOH,Akio
東京芸術大学大学院後期博士課程油画専攻在学中
2002 羽藤明夫映像展Private Garden(StudioJ、大阪)
2001 群馬青年ビエンナーレ’01 優秀賞受賞(群馬県立近代美術館)
2000 「PHILIP MORRIS ART AWARD 2000 FINAL SELECTION
」(恵比須ガーデンプレイス、東京)
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松村アサタ MATSUMURA,Asata
東京芸術大学大学院後期博士課程在学中
2003 WHITE ROOM2002-2003展(SPICA MUSEUM、個展)/Camp展(スピcafe展)SPICA
MUSEUM) 「こもれび展」(水戸芸術館現代美術ギャラリー)
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明星守 MYOJO,Mamoru
アートカレッジ神戸専任講師
大阪工業大学非常勤講師
2002 「見るべきもの」(大阪造形センター)
2000 「ねぎ地図」(キャップハウス、神戸)
1999 「非対象なるもの」(シティーギャラリー、大阪)
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●解説
21世紀は、改めてアートとは何かを問いながらアートに取り組む世紀ではないだろうか。混迷の現代を生きている私たちに、新しい息吹を、風を送りたいと東西の若手美術家たちが、ノンポリ・(展)を企画したとのこと。展覧会場のSUMISOの横には道頓堀川が流れている。江戸時代の大阪は、天下の台所。川を中心にし、経済や文化が栄えた。大阪のルネッサンスを希って、ノンポリ・」に、東西の美術家たちがどんな展覧会を演出するのだろう。今から期待が膨らむのは、私ひとりだけではないだろう。ノンポリ・」にエールを送りたい。
坂上義太郎/伊丹市立美術館学芸員
●会期中イベント
・オープニングレセプション 10月4日(土) pm4:00
どなたでもお気軽にお越しください。
・木村崇人パーフォーマンス「出前調理人」 10月4日(土)pm6:00,
5日(日)pm4:00
100V電流を直接食材に流して料理をするパフォーマンス。
・ギャラリートーク「ポストノンポリ」 10月5日(日)pm5:00
坂上義太郎(伊丹市立美術館主幹学芸員)
●クレジット
会 場:SUMISO(大阪難波)
〒550-0015 大阪市西区南堀江1-17-7 道頓堀倉庫2F
tel: 06-4390-5551 fax: 06-4390-5552
http://www.cb-jp.com/sumiso/
主 催:ノンポリおおさか・」開催実行委員会
連絡先:多賀谷津也子
勤務先 大阪芸術大学図書館内
〒585−8555 大阪府南河内郡河南町東山469
tel: 0721−93−3160 fax: 0721−93−6165
e-mail: tagaya@osaka-geidai.ac.jp(事務局多賀谷勤務先) 共 催:アートカレッジ神戸
協 賛:(株)浅沼商会 / (有)クリーン・ブラザーズ
/ ターナー色彩株式会社 / (株)わかくさ印刷
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