ちいきいと

2010年〜
業務内容:イベントの司会/企画・運営

神戸発、血で血を洗う町のお見立て抗争頂上決戦

神戸発、地域と地域が互いのプライドをかけてシノギをけずる、お見立て系大喜利抗争頂上決戦「ちいきいと」。毎回、それぞれのジモトを極めた「まちの顔」たちが集結、写真とトークで血で血を洗う地域抗争を繰り広げます。(フライヤーより)

このやたらと物騒な空気を撒き散らすイベントについて、その概要を簡単にで説明するなら、「与えられたお題に沿って撮影されたそれぞれの地元の写真でわが町の魅力を競う大喜利バトル」といったことになります。しかしちいきいとの本当の面白さは、イベントとしてのフレームとはまったく別のところにあります。それは、おおよそ町とは無関係なお題を持って日常の風景に新鮮な視点を与える見立ての妙であったり、地域同士の因縁対決というプロレス的フィクションにこそ垣間見える地域を超えた関係性であったりするのですが、これが本当に知らない人には伝わらない。というか、伝わらない前に伝えにくい。伝えにくすぎて、ついついよけいにわけのわからない説明をしてしまう。それでもなぜか毎回そこそこ定員ぐらいの数の人が噂を聞きつけて来てくれるので、気がつけばもうかれこれ20回以上(これを書いている2018年10月時点で24回)も続いているという、なんとも稀有なイベントです。

ちいきいとは2010年12月に今はなきC.A.P. CLUB Q2(神戸神港第四突堤)で行わた第1回からの欠席した数回を除いて全て司会を担当しています。また各回のテーマやお題の選定など企画にも関わっています。もちろん毎回品のない煽り文書いてるのも何を隠そうこの僕です。

企画はともかく「どうして司会?」という気もしますが、実は僕に限らずイベントの司会や聞き手に駆り出されがちな編集者というのはたまにいます。そもそも編集者はあらゆる専門領域の外側にいながら多種多様な専門性を受け止めて捌くのが仕事です。それが紙の上か舞台の上かという違いはありますが、使う能力や筋肉に共通する部分も少なくありません。そして、これはあくまでも個人的な話になりますが、なによりおしゃべりが好きなんですよ。もちろん文章を書いたり触ったりするのも好きなんですが、それ以上におしゃべりが好きです。ということで、これからも編集者としてのパフォーマティブな一面として腕を磨いていきたいと思います。

ちいきいと
主な出演者
慈 憲一(灘/ナダタマ)、 森本アリ(塩屋/塩屋百景)、角野史和(駒ヶ林/スタヂオカタリスト)、西島陽子(湊川・新開地/まちPRオフィス)
司会
岩淵拓郎(岩淵拓郎/メディアピクニック)
主催
ちいきいと実行委員会
協力
神戸市企画調整局創造都市推進部
関連リンク
ちいきいと(公式)
 
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