浪切ホール 2002-2010

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業務内容:書籍の編集
クライアント:岸和田市文化財団

地域の公共文化施設に託された想い、指定管理者交代

だんじり祭で知られる大阪府岸和田市の大型公立文化施設「浪切ホール」、その管理運営を開館から8年にわたって担ってきた岸和田市文化財団の歩みの記録と検証。編集を担当。

特定の施設の管理運営のために自治体によって設立された文化財団が指定管理者交代によって解散に追い込まれるという、業界的にはなかなかショッキングな運命を辿った岸和田市文化財団。もちろんそのような結末を迎えるにあたってはそれなりの泥臭い経緯があったわけですが、それはともかく歩みについてあらためて振り返り、検証し、さらにその先に描きうる未来を次期管理者に引き継ぐ……というのがこの本書の趣旨です。しかしそれ以上に、指定管理者制度の問題点や公共文化施設に求められる役割など、2012年時点における地方の文化政策の有り様そのものについても切り込んだ内容になっています。

本書には、これまで浪切ホールに直接関わった人々はもちろん、他の地域で文化施設の管理運営を担っている方々、文化政策の専門家など、多くの人の声が掲載されています。中でも特筆すべきは、次期指定管理者であるJTB・南海グループに新館長として迎えられた近松健二。同氏には難しい立場にもかかわらず10000字を超えるロングインタビューをこころよくお受けいただき、さながら紙面上での引き継ぎ式といった内容になっています。

『浪切ホール 2002-2010 いま、ここ、から考える地域のこと 文化のこと』
著者
岸和田市文化財団
編集
岩淵拓郎(メディアピクニック)
執筆者
小暮宣雄、徳永高志、吉澤弥生、近藤のぞみ、吉永美和子ほか
装丁
タカクサケン
判型
A5
ページ数
240ページ
発行日
2012年3月30日
発行所
水曜社
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