えのこじま仮設映画館

2015年8月
業務内容:企画協力、プログラムコーディネート
クライアント:大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]

ホワイトキューブに理想の映画館を立ち上げる30日間の実験

大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]が夏休みに合わせて行った、映像を軸とした地域のコミュニティスペースづくりプロジェクト。280平方メートルのギャラリースペースに、映像を上映する「シアター」、ワークショップを行う「ラボ」、集いや対話を行う「ロビー」で構成される“映画館”を開設。約1ヶ月間にわたって上映会、ワークショップ、トークイベントなど、子ども大人も度楽しめる多彩なプログラムを展開。

本プロジェクトにプログラムコーディネートとして参加することになった背景には、2012年から2014年までのディレクターを務めた宝塚映画祭があります。とりわけ2013年に行われた第14回宝塚映画祭(テーマ「シネマハック100」)は、さまざまな試みを通して既存の映画館を地域における社会包摂拠点として位置づけ直すというものであり、ホワイトキューブの中に地域社会で求められる“理想の映画館”を立ち上げた本プロジェクトとは、まさに裏表の関係にありました。ですから、実際にコーディネートを担当したプログラミングのには映画祭で実施した企画を踏襲したものもいくつか含まれています。

映画と地域の親和性についてはいまさら触れる必要もないかと思いますが、個人的には映画館と地域の親和性も非常に高く、それがそれが既存の映画館であれまだ見ぬ映画館であれ、今後地域における文化拠点になっていく可能性は大いにあると考えています。

アートでつなぐみんなの実験場
えのこじま仮設映画館
会期
2015年8月1日〜30
会場
大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]
入場無料(一部イベントを除く)
企画協力 / プログラムコーディネート
岩淵拓郎(メディアピクニック)
空間設計
アトリエカフエ
協力
キネプレ、一般社団法人タチョナ、remo
助成
大阪市
主催・企画
大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]
関連リンク
えのこじま仮設映画館(Wayback Machine)
キネプレ : enocoが仮設映画館に 多彩なプログラムで「観る・作る・話す」体験
YouTube : えのこじま仮設映画館チャンネル