2018年3月
業務内容:冊子の編集
クライアント:日本センチュリー交響楽団
業務内容:冊子の編集
クライアント:日本センチュリー交響楽団
アウトリーチを記録・評価するための多様な視点
大阪府豊中市を拠点とする日本センチュリー交響楽団が、2017年にブリティッシュ・カウンシルと福祉系NPOオリーブの園との協働で行った高齢者向けコミュニティ・プログラム「お茶の間オーケストラ」のドキュメントブック。全12回にわたるワークショップの記録を軸に、楽団員によるその時々の振り返り、事業関係者による対談、臨床心理の視点からの検証などで構成。
いわゆるアウトリーチ系のアートプロジェクトは、関わる立場によって目的や意味付け、評価の基準が異なります。そのためドキュメントの制作も、単にプロジェクトの過程を記録するだけでなく、さまざまな視点からの振り返りや検証が不可欠です。そして、そうした多面的な振り返りや検証から、今後のプロジェクトの進むべき方向性や取り組むべき課題を浮かび上がらせる必要があります。
今回の「お茶の間オーケストラ」は、プロジェクトがスタートする前段階からドキュメント制作を念頭においた記録と検証の体制が取られ、それらがプログラム自体の進行にも随時反映されていく、理想的な制作体制が取られました。その結果、コンパクトながらも今後のプログラムの継続と発展に大きく寄与しうるドキュメントが完成したのではないか思います。
お茶の間オーケストラ2017 高齢者と奏でる音楽
- 編著
- 岩淵拓郎(メディアピクニック)
- デザイン
- 升田 学(アートーン)
- イラスト
- 横山次郎
- 編集協力
- 野澤美希
- 発行
- 日本センチュリー交響楽団
- 発行日
- 2018年3月31日