###(メッシュ) 01 とりあえず、Tシャツ。

業務内容:冊子の編集
クライアント:神戸アートビレッジセンター

味の決め手は脱シズル感、パロディ

神戸の公共文化施設、神戸アートビレッジセンター(通称、KAVC)が発行する日本初のスクリーンプリント専門のリトルマガジン「###(メッシュ)」、3号目のテーマは写真。新開地の外れにある人気定食屋の店主アンディが、スクリーンプリントでしか表現できないげんなり感を分かりやすく免許皆伝!

あらゆる方法で簡単かつ安価に写真プリントができてしまう時代に、あえてスクリーンプリントで写真を刷る理由を考えた結果、いわゆるシズル感の逆、つまり「げんなり」を押し出すというユニークなテーマで編集を行いました。

てはどうかという、たぶんスクリーンプリント始まって依頼の

紆余曲折ありながらも100年もの間地域によって継続されてきた劇場を、どうやって次世代へと引き継ぐか。この問題に対して本書では、単にその歴史を振り返るだけでなく、「歴史的建造物」「公共劇場」そして「まちづくりの拠点」という3つの角度から検証し、新たな位置づけ/価値付けを行っています。また巻末には、次の担い手となる30〜40代の町民らによる18,000字にわたる座談会も掲載、いわば紙面上で引き継ぎのきっかけとなる場をつくることも試みています。

内子町を全国に知らしめ、また内子座が保存・復原される理由にもなった70〜80年代の「町並み保存運動」は、2000年以降のいわゆるひらがな表記の「まちづくり」の文脈からは理解しずらい点も多く、実際内子においてもこのズレが世代間の溝をうむ原因となっていました。創建100年を迎えるにあたり、次の100年を見据えた上で、内子座の町並み保存をどう語り直しうるかが、編集のひとつのテーマであり課題となりました。

なお、本書とは直接関係はありませんが、出版を目前に控えた2015年7月、内子座は国の重要文化財に指定されています。

『###(メッシュ) vol.3 げんなり食堂』
編著者
岩淵拓郎(メディアピクニック)
デザイン
神崎奈津子
イラスト
横山次郎
技術監修
林正樹、岡村有利子(神戸アートビレッジセンター)
印刷・製本
啓文社印刷工業株式会社
発行
神戸アートビレッジセンター
価格
1,000円+税
発行日
2018年3月31日
ISBN
ISBN978-4-9909866-2-9