ディレクション
阪急西宮ガーデンズ
商業施設まるごと「なんだこれ?!」な1ヵ月
阪急西宮ガーデンズの夏休みの全館プロジェクトとして、表現ワークショップ「なんだこれ?!サークル」をフィーチャーした「なんだこれ?!ガーデンズ」が約1ヵ月間開催、全体のディレクション等を担当しました。商業ディスプレイも多く手掛ける宝塚在住の造形作家・馬場謙二さん(atelier mayusha)が企画を阪急側に提案してくださったのがきっかけです。
ベースとなったのは書籍『なんだこれ?!のつくりかた』。誌面では、なんだこれ?!を生み出すための方法とその具体例としてアート作品を紹介しましたが、本プロジェクトでは「なんだこれ?!を楽しむための10のヒント」として、アート、映像、ファッション、電子工作、お菓子など、阪神間を拠点に活動するアーティストやクリエイターに作品制作を依頼、館内10箇所で展開しました。
また、それ以外にも、各ヒントを用いて考案したガーデンズでやると楽しそうなちょっと変なアソビの提案を提示したり、来場者がヒントと作品を撮影していくとスマホの中に自分だけの本『なんだこれ?!ガーデンズのあるきかた』が出来る仕掛けを考えたり、会期中朗読会を行ったりと、細かい試みもいろいろ展開しました。
これまでなんだこれ?!サークルを行ってきたのとは大きく異なる商業施設という環境において、何できて何ができないのか、何が機能して何が機能しないのか、実質的な制作を担当した株式会社ウエムラ、atelier mayushaと一つひとつ相談しながら、かたちにしていきました。ガーデンズは全国的にも屈指の集客を誇る郊外型ショッピングモールで、ともすればいわゆるアート的な表現やメッセージなどすぐにすぐにかき消される、もしくは消費されてしまいます。一方、それに見合った規模、デザイン、仕組みなどによって発せられたメッセージは、やはり圧倒的に多くの人に届き、さらにそれが社会的なインパクトにも繋がっていきます。その両面を垣間見ることがきた仕事だったと思います。
そもそもそんな場所でなんだこれ?!を展開すること自体がチャレンジングな企画でしたが、結果的には概ね好評。館内で配布したパンフレットが期間前半でなくなるほどでした。子ども向けに企画しましたが、大人だけで楽しむ方も多く、展示の文章をじっくり読んでから次の場所へ向かう姿もよく見かけました。終わってみれば反省や公開もいろいろありますが、ひとりでは到底実現できないクオリティとスケールで「なんだこれ?!」を拡張することができ、何より自分自身にとって非常に大きな学びの機会となりました。
なんだこれ?!ガーデンズ
- 会場
- 阪急西宮ガーデンズ 本館
- 会期
- 2023年7月26日〜8月29日
- 企画・ディレクション
- 岩淵拓郎(メディアピクニック)
- 制作
- 株式会社ウエムラ、atelier mayusha
- 参加作家
- 矢田青幸、神戸芸術工科大学 ファッションデザイン学科、マキコムズ、福永宙、efuca.、無印良品、馬場謙二、NPO remo ほか
- ロゴ
- geeekman





