業務内容:プロジェクトの企画・実施
クライアント:宝塚市国際観光協会
宝塚の文化芸術は、一人ひとりのくらしの中にある
宝塚市は「文化芸術があふれるまち」を目標のひとつとして掲げています。たしかに、私たちのくらす宝塚には“歌劇”や“手塚治虫”をはじめ、全国的にも知名度の高い、地域が生んだ文化芸術がいろいろあります。しかしその一方、「核となる文化芸術がない」「文化芸術に特化した施設が少ない」「“タカラヅカ”という名前とイメージだけが先行している」といった声も少なからず聞こえます。はたして、宝塚の文化芸術とは何で、それはどこにあるのでしょう?
この問いに対し、「宝塚の文化芸術は、一人ひとりのくらしの中にある」という仮説を立てました。もちろん仮説なので、はっきりとした根拠はまだありません。しかし「きっとそうなんじゃないかな」という実感はあります。きっとそう感じる人も少なくないのでは?
「宝塚くらしの中のアート発見プロジェクト」は、宝塚市のアートによる観光まちづくり事業「TRAD」の一貫として2021年度に実施された市民参加型リサーチプロジェクトです。実施主体はメディアピクニックと宝塚市文化財団。市民生活から地域の文化を見つめ直し「文化芸術のまち 宝塚」の新たな視点として発信するとともに、その価値と可能性を模索しました。具体的なアクションとしては ①文化・芸術に関する3回のオンライン意識調査の実施(3回) ②市内で表現に関するスペースを運営している人のインタビュー(3名) ③生活の中から独自の文化活動を展開する実践者のオンライントークイベント(3回)、④市内在住のアーティスト/クリエイターの意見交換と提言 ⑤これら取り組みをまとめたドキュメントブックの制作 を行いました。詳しくは、ドキュメントブック(宝塚市国際観光協会にお問い合わせください)ならびに、下記の関連リンクをご確認ください。
ちなみに宝塚市でこうした文化に関するリサーチが実施されたことは過去になく、これ自体とても貴重な機会と捉え、さまざまなチャレンジをさせていただきました。その結果、いわゆる「宝塚らしさ」だけではない宝塚の文化のあり様が垣間見える結果が出せたのではないかと思います。
『宝塚くらしの中のアート発見プロジェクト 2021-2022』
- 企画
- メディアピクニック、(公財)宝塚市文化財団
- 編集
- 岩淵拓郎、宮浦宜子(メディアピクニック)
- 写真
- 米田真也(p.2.3,4, 表3, 表4)
- 装丁・本文デザイン
- Mauvais Design
- 発行日
- 2022年3月31日
- 発行
- 宝塚市国際観光協会
- 関連リンク
- TRAD:冊子「宝塚くらしの中のアート発見プロジェクト 2021-2022」ができました。
アンケート#1 あなたが思う“文化芸術のまち―宝塚”
アンケート#2 くらしの中の表現
アンケート#3 ホームパーティー 〜家の中の集いと表現